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伊工ミニ鉄道 保有車輌・歴史

 伊勢崎工業高校のミニ鉄道は、1980年に伊工創立70周年を記念して、実物の約9分の1のミニ蒸気機関車B20を製作したことに始まります。以来、このミニ蒸気機関車B20は伊工ミニSLとして親しまれ活躍してきました。しかし、長い年月によって老朽化したため、1996年にJR中央線を走る201系電車をモデルにした電車を製作しました。さらに1997年に信越本線(横川-軽井沢間)の廃止を記念して、信越線本務機としてEF63と共に開発された電気機関車EF62(ロクニ)1号機の10分の1を製作し就役させました。国内唯一のC-C軸配置や大型の通風窓、出力及びトルクも強力にし、アプト廃止後の碓氷峠においてEF63(ロクサン)と重連協調運転を行い66.7パーミルの急勾配を登った強力高性能電気機関車の姿を再現できたと思います。このEF62の延べ乗客数は9000名を越えています。毎年4~5つの伊勢崎地区のイベントに年間計画に基づいて参加協力しています。(7,8月は実施不可)


伊工が保有する車両

■ EF62--信越線専用に開発されたF形電気機関車をモデルにした電動車両。1997年製作。
・約30Wのモータを6個搭載し、駆動方式はつりかけ式と本物同様の構造
・総出力は180Wと強力で、大人10人程度は牽引することができます
・大きさは、全長1.8m、幅28cm、高さ40cm
・速度制御はPWM(パルス幅制御)方式。制動(ブレーキ)方式も発電ブレーキというハイテク制御を採用しています。制御装置も手作りです

【ミニ解説】

  EF62
 国内唯一のC-C軸配置のF形電気機関車。アプト廃止後の長野電化に備えて、開発された信越線全線直通運転用電気機関車。EF63との重連協調運転によって勾配66.7パーミルの碓氷峠を粘着運転のみによって登坂します。抑速降坂時には電気機関車3重連という重々しい編成になります。客車や貨車が碓氷峠越えを行うには、この電気機関車EF62が欠かせない存在です。EF63とは姉妹機にあたり、主電動機・動輪径・ブレーキ方式など同一で、共に峠のシェルパとも呼ばれています。EF621はEF631と共に、碓氷鉄道文化村に鉄道記念として保存されています。

  66.7パーミル
 1000m進むと66.7m登るということを表しています。世界的にみても信越線のような幹線において、このような急勾配を粘着運転のみによって登坂・降坂することは希有な例であり、世界に誇る技術であると思います。

■ SL型機関車--2サイクルエンジンを搭載したSLタイプの機関車。本校の最速、最高出力機関車。1997年製作。写真のような雨天時にも、優れた性能を発揮します。

■ 201系電車-- 全長120cm、幅32cm、高さ38cm
・1996年製作
・約30Wのモータを4個搭載し、総出力120W
・速度制御は、リレーシーケンスによる抵抗制御

【ミニ解説】

 201系通勤型電車は旧国鉄初のチョッパ制御を採用した車両で、1979年、103系に代わる新型高性能電車で「省エネ」電車として登場しました。現在、JR東日本では中央線を走っています。

■ B20--本物同様、石炭を燃やして走る蒸気機関車。ライブスチームといわれるものです。
・1980年製作。右の写真は製作当時のメンバー? 彼らも既に40代。社会を支える立派な中堅です
・動輪直径140mm。動輪数2のB型タンク機関車
・直径120mmの銅管ボイラー
・常用圧力3kgf/cm>
・使用する石炭はウェリッシュコール(英国ウェールズ産石炭)
・全長98cm、幅28cm、高さ38cm

【ミニ解説】

  B20
 国鉄所有の最も小型な蒸気機関車。戦時中の物資不足の時代に設計されたため、簡易な設計と容易な工作法で製作されました。総生産数は15両、直線的な外観が特徴。ヤードなどで、貨物列車等の入れ替えに多く使われました。

  ウェリッシュコール
 イギリスのウェールズ地方で産出する無煙炭のこと。この石炭は機関車トーマスのビデオ第5巻第1話「ヘンリーのせきたん」にも登場し、高性能だが高価と表現されています。機関車トーマスのファンの中には、ご存じの方もいるかと思います。
 国産は現在、北海道の太平洋炭のみ。蒸気機関車らしい煙をだすためには、この石炭が必要です。

■ 客 車--サスペンションや枕バネなど、実物と同様の機構を取り入れています。写真のように客車2両と運転車両1両、電気機関車を連結すると約7mになります。客車も現在、新しく製作し増備しています。
・客車の基本構造は、ボギー台車2組の上にラワンで製作した1800mm長の座席を載せたものとなっています
・ラワンの適度なねじれを利用して乗り心地を良くしています
・台車は軸バネ式、軸箱守を採用
・新型の台車は、3点支持構造の堅牢で保守性を重視した構造となっています。また、簡易な構造のため量産にも向いています
・写真の空色と黄色の客車は1980年製作のものです。日々の保守が当時の性能をよく保っています

■ 線 路--伊工の保有する線路は、1996年製作の直径10m長円形軌道(長さ約50m)が1セット。1997年と2001年に、ポイントレールを製作し直線レールも毎年製作しており、現在の線路の総延長は約100mです。
・左の写真は、基本的な線路の全景
・右の写真は、線路の組立作業。地道な作業がミニ鉄道の安全を支えています

【ミニ解説】

  線路の幅
 伊工ミニ鉄道の線路の幅は127mmです。そのため車両の縮尺は、8.4分の1から10分の1の縮尺を採用しています。
 ※JR在来線の線路幅は1067mm、新幹線は1453mmです。